最後の国体

 私は今年度でレスリング協会を定年引退する。国体の選手、役員として数十回参加したが今年の千葉国体が最後の国体参加である。別に感無量というわけでもないが、ああそんな歳になったかと思ったことは確かである。
 私は昭和32年の静岡国体少年フライ級で優勝した。その後もいろいろの大会で優勝したがこの時の優勝ほど嬉しかったことはなかった。70歳すぎた今も親しく付き合っている新潟県会長池田進氏はその時フェザー級に優勝した。当時はグレコロマンスタイルは無く、国体が高校時代最大で最後の大会であった。成年のクラスはレスリング普及のため大学一部リーグのレギュラー選手は出場が出来ず、中央大学のレギュラーだった私は大学4年間国体には出場できなかった。
 大学卒業後岡山国体に初めて成年選手として出場し優勝した。その後は大会役員として何十回国体に参加したか覚えていないが、国体は懐かしい友人達と会える国内最大の大会だと思っている。来年は山口、その次は岐阜、そして東京、役員を降りても懐かしい友人達に会いに国体だけは行こうと思っている。

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