福島県郡山市の中学生

私の現在の出勤先は原宿の岸記念体育会館内にある（財）日本レスリング協会である。１０月に行われる世界女子レスリング選手権東京大会の事務責任者になって以来、ほとんど毎日出勤している。原宿駅から渋谷方面に代々木第一体育館を右手に見てなだらかな坂を下ると岸記念館である。原宿駅界隈は若者文化のメッカで終日若者で賑わっているのだが、ここらあたりになると静かな公園緑地帯となる。渋谷付近に宿泊した修学旅行の生徒達なのだろう、遅い出勤の私は原宿の街に喜々として向かう制服の学生と毎日のようにすれ違う。 原宿に向かう子達はたぶん中学生なのだろう、制服姿の５人から１０人ぐらいの集団でほとんどが感じの良い学生達である。本日９月１８日すれ違った中学生は、格別気持ちの良い中学生であった。すれ違う時私と目のあった男子生徒は大きな声で「今日はー」と言った。最近出会ったことの無かった気持ちの良い挨拶に、一瞬立ち止まった私だが、「君たちどこから来たのと聞くと、今度は女子生徒が「今日はー」福島県郡山市です」と言った。すれ違いだったのでそれ以上は聞かなかったが、私の心の中に大きく「福島県郡山」を印象づけた中学生であった。多分、先生も両親も立派に人なのだろろう。

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