俳 句
寒鯉のゆるりと一尾川流れ

弟も吾もやもめや春ゴルフ

八高線梅の里過ぎ梅の丘

石をもて恋猫撃てり不眠症

合格を背伸びしてみる母娘

浅き春手袋片方落ちており

線香のけむり一筋春障子

突然に道は開けて春の潮

駅からは直ぐに山道梅の里

柔らかき老婆のおじぎ門の梅

身一つの残る人生福は内

独り居にしては大声鬼は外

戻る