2016年東京オリンピック

 2016年の東京オリンピック招致に東京都が本気になって動きだした。我々スポーツ関係者はやっと動き出したと思っているが、東京都に言わせれば満を持してと言うところだろう。いずれにしても東京都だけではなく、国を挙げて招致活動を展開して貰いたい。
 オリンピックを東京で開催できれば、日本国にとって全ての面で恩恵を受けられるのである。中でも外交的に宣伝の下手な我が国は、ずいぶん誤解されている面が多い。世界のマスコミに日本のありのままの姿を見て貰い、各国に素晴らしい日本を伝えて貰いたいのである。

 ところでオリンピック招致の可能性は如何であろうか。マスコミは以外に冷ややかで、中国の後の後でアジアとして実現は難しいのではないか、等と知ったようなことを言っている。
 私はかなりの確立で東京オリンピックは実現できると考えている。2012年のオリンピックはロンドンである。従って次のオリンピックはヨーロッパでの開催はない。現在立候補予定している都市は、南アフリカのヨハネスブルク、ブラジルのサンパウロ、インドのニューデリー、タイのバンコク、米国のシカゴ、そして日本の東京である。これらの国々で、施設、気候、政治の安定、ゲリラ、その他衛生面、鳥インフルエンザなどの疫病等、全てをクリアーしている都市は、シカゴと東京だけだろう。
 オリンピック憲章には大会は九月中に開催しなければならないとあるが、地球温暖化の現在、熱帯地域での8月、9月開催は不可能であろう。となると最終的には東京都シカゴの争いとなる。
 施設においてはシカゴは素晴らしいと聞いている、しかし、イスラム諸国との関係、セキュリティの問題を考えるとかなりの問題が山積している。更に米国はここ20年の間にロスアンゼルス、アトランタと2回のオリンピックを開催している。更にシカゴとはいかにも米国一国に集中しすぎだろう。
 それらを総合して考えてみると2016年のオリンピックは東京が一番有利であると私は分析している。
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