浜口京子の偉業

9月15日、財団法人日本レスリング協会創立80周年とロンドンオリンピックの祝勝会が各界から1300人の出席者を迎えて盛大に挙行された。福田会長の力を示したレスリング協会最大のイベントだった。金メダルの4選手を始めロンドンオリンピック代表選手団は誇らしく壇上に揚がった。その列に浜口京子はにこやかに堂々と列んでいた、今回のオリンピックは入賞を逸したが立派な姿であった。
 世界の最強選手が集まる最重量級で浜口京子の残した偉業は揺るぎのないものである。世界の女子72キロ級の選手ば腕の太さ肩の盛り上がり、まさに筋骨隆々であり全く日本の女性には無い体型である、これらの選手を相手に浜口京子は世界選手権五度優勝、オリンピック三回出場、二度の銅メダルを始め数々の戦績を残したのである。この様な選手は過去には勿論今後も排出しないだろう。男子選手の最重量級は80年の歴史の中で世界で入賞すらなく、北京、ロンドンでは出場資格も取れないのが現状である。
 浜口京子はアテネオリンピックでは掴みかけた金メダルを逸した、このことはマスコミも、レスリング関係者もあまり触れないが、アテネの中国戦は間違いなくフォール勝ちをしていた。中国側から判定にクレームがつき判定が覆いされ結果敗れた。その結果、中国の王旭選手は優勝し浜口京子は3位に終わってしまったのである。どんなにか悔しかったであろう。しかし浜口京子は不運にめげず選手生活を続け、北京、ロンドンとオリンピック出場を果たした。
 今回のロンドンもまた微妙な判定で試合を落とした。あの試合に勝っていたら浜口京子の入賞は間違いなかっただろうと私は思っている。不運は浜口京子の試合までに女子4階級中3階級は日本が優勝していた事である。残る一階級はせめて他の国に、これは悪意はなくとも世界の偽らざる感情である。
 穿った見方だが浜口京子の相手は選手だけでは無かったかもしれない。ロンドンオリンピックの熱気も醒め落ちついてきたら、浜口京子の今までの戦績をレスリング関係者も
マスコミももう一度検証してもらいと私は思っている。

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