NTCアカデミー

 先般行われたJOCカップ全日本ジュニア選手権において、NTCで特別教育を受けている生徒達が次々に好成績をあげた。僅か二年間で当初考えていた以上の成果に、アカデミー設立の発起人である福田会長は、まだまだと言いつつもほっとした表情であった。
 レスリングと卓球だけのかなり無理を押してのアカデミーの出発であったが早々と成果が出た。特筆すべきはレスリング未経験の古市雅子、村田夏南子の成長である。
 古市は熊本で僅かに柔道をした程度の小学生であったが、素晴らしい成長を見せ中学一年生ながら高校生に濁して決勝戦まで勝ち上がり、僅差で敗れ2位となった。村田は中学時代から柔道の強豪であったが、アカデミーでレスリングに一から取り組み、柔道で鍛えた足腰と天性の勝負強さで快進撃を続けている。
 少年少女レスリング大会で無敵を誇った宮原優、白井勝太も順調に成長し勝ち続けている。まさかアカデミー発足2年でこの様な成果が出るとは思いもよらなかった。
 つくづく思う。良いと思った事はやってみることだ、八田会長が口を酸っぱくして言っていた。まずやって見ろ、駄目だったらやり直せば良いじゃないか。まず思え、金メタルを取ると。思わない奴に取れるわけがないだろう。何事も必死にやれば出来る。目標を定めその達成に邁進すれば思えば成る。もう一度この言葉を噛みしめてみたい。

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