戦う作戦

 オリンピックでは激戦のオリンピック予選を勝ち抜いて、バレーの男女オリンピック出場が決まった。野球、サッカー、バレーと人気競技のオリンピック出場が決まり、マスコミも大喜び、日本国内でも北京オリンピックは大いに盛り上がるだろう。しかし日本の金メダルとなるとなかなか厳しい、やはり柔道とレスリングが取らないと金メダル二桁は難しいだろう。
 そこで日本レスリング選手団は如何に戦うべきかを、もう一度と言わず、何度でも激しい戦いを想定して、戦う作戦を考えるべきだろう。今のルールで世界戦を戦えば絶対本命はいない、チャンピオンと対戦しても二分間徹底して守れば勝つチャンスはあるのである。激しいオリンピック予選を勝ち抜いてきた選手達である。必死に守り通せば幾らでも番狂わせはおきる。試合で日本選手がまずやることはポイントを取らせないことである。オリンピックで勝つためには、先制攻撃でもなく、攻めまくることでもない、勝つためにはただひたすらポイントを取らせないことから、全てが始まるのである。攻撃には常に危険が伴う、あの吉田沙保里ですらタックルを返された、判定がおかしいと言ってもしょうがない。勝つ為には完璧に守り、満を持してポイントを一点だけ取る、この様なレスリングに日本選手は徹するべきである。決して良い試合をしようとか、誉められるレスリングしようなどと思わないことだ。先般の吉田沙保里の敗戦はいささか試合に対する甘さがあったと私は思う。間違っても派手に相手を攻めまくろうなどと思わないことだ。
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