世界陸上を観戦して

 テレビで映し出されるフィールドは素晴らしい色彩で、躍動する選手達は存在だけで絵になるようでした。
 観客席は何色にも色分けされ十万人も収容できるでしょう。しかしこれ程立派な競技場に世界の精鋭が集まっているのに観客が全く少ないのにも驚きです。かつてのソ連はどんなスポーツでも溢れる観衆で埋まり熱狂的な応援でスタジアムは燃え上がっていました。近年のロシアは富裕層も沢山生まれ楽しいことが沢山あり、スポーツの低迷も致し方ないところでしょうか。
 何処の国でも経済の成長と反比例してスポーツに邁進する若者が少なくなって行きます。しかしある時期を過ぎると又別の意味と目的をスポーツに求め、英国、フランスなどスポーツに邁進する若者が増えてくるのです。米国はスポーツを学問、芸術、と同列に評価し教育の中でもスポーツを大きな柱として位置づけているためスポーツに若者は邁進し、勝者は十分な評価を得ています。
 日本もだんだんそのような状態に成りつつあると私は思っています。ところで今回の陸上世界選手権でどうにも理解できないことがありました。それは選手のウエアーです、女子選手はほとんどへそを出し、隠すのみのパンツのビキニ姿でした。今の姿が最も走りやすいウエアーというなら何も疑義も不思議はありません。
 しかし男子のウエアーと言えば、女子とは対照的にランニングシャツに膝上までの長パンツです、これはどういう事なのでしょう。女性が裸になりたがるのか、誰かが女性からウエアーをはぎ取ったのか、女性の権利、尊厳を言っているIOCやマスコミと女子選手にも意見を聞いてみたいものです。

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