まずは一安心

 オリンピック競技選考の三競技の絞り込みの結果が出た。内容はレスリングの圧勝。理由はともかく結果として本当に喜ばしい結果だ。9月のIOC総会では100人を以上のIOC委員の投票で決まったのだからおかしな事は起こらないと思っている。

 しかしこの度のIOC騒動は何だったのだろう。理由は分からないが14人の理事達は始めからレスリングを除外しようと思っていたことは確かだろう。
 何故、何で、おかしいじゃないか、IOCに抗議してよ、そんな言葉がレスリング界だけでなく世界中に渦巻いていた中、FILAラロビッチ新会長、福田副会長、の取った行動は実に冷静で素早いものだった。新会長の下素早くルール改正を断行し、女子の立場の改革もいち早く手がけた。激高する各国関係者をいさめIOCに恭順を示した。ただでさえやり過ぎたと困惑していたIOCはFILAのお陰で面子が保たれた。
 オリンピック競技から一度外された競技が復活する理由はほとんどない。しかし今回の理事の投票では圧倒的なトップ当選であった。また、その後の福田課長の談話はしたたかだった。我々なら思った通りだとかレスが落ちる分けない、当選は当たり前だの発言をするのだが、福田会長は全く違った。
 「FILAはIOCのお陰で短時間で素晴らしい改革が出来た。」何とも憎いコメントではないか。外務大臣だってなかなか言えないコメントだ。つまらぬ事を言って物議をかもしだす馬鹿な政治家どもに見習って貰いたいものだ。
 
 まだまだ最終決定が決まったわけではない。レスリング関係者はオリンピックにはレスリングが必要だと心底IOCから思って貰う為の努力と行動をしなければならない。先日サンクトペテルスブルクの福田会長から電話が入った。いずれにしてもこれ程レスリングがマスコミに取り上げられたことはないIOC様々だ。

 
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