壮行会に思う

 レスリングのロンドンオリンピック日本代表は男女で13人 よくぞ頑張って勝ち取ったと思う。各選手出身校、所属会社、地域、それぞれで壮行会が行われている。我が校、我が町のオリンピックの代表皆で激励して送り出してあげたい気持ちは分かるが、何時も思うことだが選手に負担のならないよう、ひいきの引きの引き倒しにならないよう関係者は気配りをしてほしいと思っている。壮行会は簡単にしてオリンピックから選手が帰ってきたら勝ても負けてもその戦いぶりを皆で誉めて慰労してやってほしい。オリンピックまであと一ヶ月、心身の調整が一番大切な時期なのである。激しい代表争いを勝ち抜き、今はほっと一息つく時期でもある。心身を休めることは激しい練習と同じように必要なのである。
 レスリングは各階級一日で優勝者を決める過酷な戦いである。午後のファイナルまでに決勝戦 三位決定戦までの予選を済ませてしまうのだから 大変なハードスケジュールである。予選勝ち抜くには体力が重要なのは勿論だか、それ以上に精神的集中を如何に保つかが勝敗を左右するのである。試合前の数週間は、激しい試合を終え次の試合に臨む心構えと戦いぶりを何度もシュミレーションして頭にたたき込まねばならない。その為には静かに自分と対話する時間が必要なのである。

戻る