浜口京子

 アテネオリンピック以来、浜口京子には気の毒で不本意な判定が続いている。昨年の頭突き事件、今年の誤審、両試合とも世界チャンピオン、ブルガリアのスラテバ選手である。仕組まれたものとは考えたくはないが、日本の女子があまりに強いので、日本に全てが厳しくなることは事実だ。48キロ級から日本選手が勝ち続け、最後に72キロ級の浜口の試合が始まる。勿論、審判は厳正中立であるが、日本の浜口選手に厳しくなりがちな試合展開となることも事実ある。
 試合そのものも世界の強豪が集まる最重量級である。試合は二転三転しポイントがいずれとも取れる試合になりがちである。浜口は多くの期待を背負い、その生真面目な性格から、全試合を駆け引きなどしないで全力で戦う。少し手抜きをすればと思うが、それが出来ないところが浜口の良いところでもある。
 確かに最近の浜口は不運だ。しかし、不運は不運として浜口にはまだまだ十分にチャンスがある。女子の72キロ級は世界の強豪が集まる最重量級だ。日本男子の場合、最重量級では全く歯が立たない。ここ数年、国際大会では1勝もしていない。女子も浜口以外の選手では外国勢に全く歯が立たないだろう。浜口にはオリンピックでメダルを取る力か十分にある。

 腐るな浜口、捲土重来、北京に向けて、調整の開始を期待する。
 頑張れ! 浜口京子

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