オリンピックを目指す価値

 「オリンピックを目指す」と言っても少年が夢としてオリンピックを目指す場合、高校生が願望として漠然とオリンピックを目指す場合、全日本のトップの選手が命がけでオリンピックを目指す場合、それぞれ違った意味での目指すオリンピックがあるでしょう。しかし、いずれもオリンピックを目指すことには変わりがありません。

 少年時代からオリンピックを目指して目的を達成した選手は沢山おります。特に女子レスリングの伊調千春、馨姉妹、吉田沙保里選手らはその典型的な選手です。男子でも、笹本選手、松永選手、管選手、小幡選手らは少年時代から夢の実現に全てをかけてきた選手です。

 今年の全国少年少女大会には1500名の選手が参加します。毎年開催されるこの大会から間違いなくオリンピック選手が生まれるのです。そしてオリンピックに出場できなかった多くの少年少女達も、少年時代にオリンピックを目指し練習をした事は生涯の誇りとする事でしょう。

 少年時代に一緒に戦った選手達をオリンピック大会で見ることはひとしを感激です。先日も少年時代伊調千春選手と試合をしたという青年に会いました。負けましたが私の自慢話ですと言っておりました。

 少年少女レスリング選手諸君、レスリングはオリンピックで金メダルを取れる日本では数少ない競技です。オリンピックを目指してください。夢の実現のために邁進してください。

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