100年前のレスリングの映像

youtubeという映像投稿サイトは著作権など色々問題もあるというが、以前であれば絶対にお目にかかれない映像を山のように見られる宝箱のような存在でもある。

http://www.youtube.com/watch?v=m29kosKl6VE
これは、1905年(明治38年)のニューヨークアスレチッククラブ(NYAC)での練習風景といわれる映像。おそらく現存するレスリング最古の映像ではないか。詳しくは分からないが、今と違って何か非常に高貴な雰囲気を感じる。技術的には現在の基本はこの時代に既に出来上がっていたようだ。

http://www.youtube.com/watch?v=JQl6mmAtkbE
これは1920年(大正11年)のプロレスの映像。現存する最古のプロレス映像といわれる。この頃のプロレスは既に勝敗は決まっていたかもしれないが、現代のようなショーマン化されたものではなく、まさにプロのレスリングだったことがよく分かる。
日本レスリング創設に携わった庄司彦雄は、この時代に米国に渡り、プロレスにも関わっていた人物である。彼のイメージでは、プロレスのアマチュア版として日本にレスリングを導入しようとしており、プロ興行の意図も持っていた。恐らくはこの映像のようなことを日本でやりたかったのだろう。それが八田会長らと袂を分けた直接の原因と推察する。
ちなみに、今のようにロープにとんだり派手なアクションを繰り広げるようになったのは、TVショーとして発展を遂げた第二次大戦後以降と聞く。
 
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