ヘルシンキオリンピックの
日本のレスリング選手団

 第二次大戦後初のオリンピックであるロンドン大会には参加を拒否された敗戦国日本であったが、次のヘルシンキ大会にはIOCより参加を認められた。
 我がレスリング協会は西出監督以下、フライ級北野裕秀、バンタム級石井庄八、フェザー級富永利三郎、ライト級霜鳥武雄、ウエルター級山崎次男の5選手を出場した。

 敗戦国日本の鬱憤を晴らすがごとく、日本選手団は快進撃し、3回戦まで全員無敗で勝ち上がり、全員入賞という輝かしいレスリング日本の1ページを刻んだ。
 石井庄八の金メダル、北野裕秀の銀メダルの表彰式では、日章旗が揚がり、君が代が流れると八田会長以下関係者は涙を流して感激した。
 ヘルシンキオリンピックで日本選手団の獲得した金メダルは、石井庄八選手の金メダル一つであった。石井選手の金メダル獲得には、日本中が湧き上がり、復興日本の象徴として、報道各社は大きくレスリング選手団の活躍を取り上げた。

第15回ヘルシンキオリンピック大会
レスリングフリースタイル 各級優勝者

フライ級    ゲミチ     トルコ 
バンダム級   石井庄八    日本 
フェザー級   シツト     トルコ
ライト級    アンデルベルグ スエーデン
ウエルター級  スミス     米国 
ミドル級    スマクリデ   ソ連 
ライトヘビー級 バルム     スエーデン
ヘビー級    メココセビリ  ソ連

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