小学校の英語教育


 石原東京都知事が小学校での英語教育に反対を表明しているという新聞記事を見た。小学校時代は自国語を学ぶのが第一で、ろくに国語もできない若者が増えている昨今、英語などより正確な日本語と最低限の日本の文化を学ぶことが先であろう、と言っている。
 よく言ってくださった、私もかねてより孫達にも小学生のうちに覚えてほしいものがたくさんあると思っていた。百人一首、有名な作曲家の音楽、世界の高名な画家とその絵画、高名な小説家、私たちの時代にはほとんど小学校で教わった。私は大学を出たがほとんど勉強もせず、レスリング漬けの人生だったが、恥をかかない程度の最低限の教養は小学校時代に学校と母親の教えによって身につけたと思っている。
 私の息子は大学院の博士課程まで出て大学の講師をしているが、こんな事知らないのかと思うことがよくある、嫁さんはごく普通の専業主婦だが私の言うことはほとんど分かって居る、読書の差だと思う。
 英語を学んでも教養は身に付かない、まず日本人として知っておかなければならないものを身につけて、それから英語を学んでも遅くはあるまい、木口道場の木口宣昭氏は二十歳過ぎから英会話を学んだが、英米国人以上に英語がうまい。私の弟は三十歳過ぎてから英国に留学したが、英語の読み書き会話は全く不自由はしない。私も小学生は英語教育の前にもっと覚え無くてはならないことがあるだろうと思っている。
 
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