米国人は人間が分かっていないのではないですか

 この度のイラクファルージャ制圧の攻撃はすざまじいものだったようだ。小さな蠅を殺すために馬を殺してしまう、などと言われているが、この是非については私は意見を控えたい。
 しかし、米国人はアラブ人、東洋人が民族の為、人間としての誇りの為、身を挺して戦う事が分かっていないのではないか、と思ってしまう。かつて、ベトナムで米国は酷い目にあったのに少しも分かっていない。力で民族の怨念や復讐を押さえつけることが出来ないことは、世界の常識である。テロリストの非道は世界中が許せないのではあるが、反面、テロリスト達の心に理解を示す人達もいるのだ。
 日本政府は本当に難しい立場に立たされている。英国もロシアも韓国もそうである。各国とも米国を支持しつつも、困ったなと思っているのが本音ではないだろうか。イラクの混乱は到底収まりはしないだろうし、むしろ各国に不穏な状態は広がってゆくのではないか、世界には多くの神様がおり、仏様がいる。そしてそれぞれの民族は敬けんな信仰心を持っている。しかし、人間社会は少しも進歩しない。人間とは何か、民族とは何か、全て滅びるまで戦い続けなければ結論は出ないのかも知れない。
 
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