最近の俳句
 
十日町レスリング合宿所にて
薫風や棚田に満つる水の音

両親とも墓に入った
仏壇に二つ供えし柏餅

昨年10月父91歳にて死去
過去帳に父母の名が有りなたね梅雨

このところ本当によい天気だ
風薫る飛行機雲の二つ有り

先日弟と日光のゴルフ場に行った
いつまでもゴルフはへぼなり風薫る

ゴルフ場の谷底でたどたどしい初音を聞いた
OBの谷より初音聞きにけり

金比羅で亡き妻に似た木彫りの観音像を買った
亡き妻に似し観音像山笑う 

親父は本当に器用だった
白寿なる父彫る兜もかざりけり

ホトトギスの同人であった会長が亡くなって二十一年目になる
鎌倉に師と虚子の墓散る桜

寿福寺には北条政子虚子の墓もある
寿福寺に一朗政子虚子の墓

大学時代を過ごしたお茶の水の川もずいぶんきれいになった
桜びらの河さかのぼるお茶の水

駅には何処からともなく花びらが飛んでくる
駅員の指呼の聞こえて散る桜

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