それ見たことか
 
 意に添わない人の不幸を喜んだり、期待したりする気持ちは誰にでもある。イジメ、いびりに通
ずるものだろう。それにしても最近の日本の社会は度が過ぎているのではないか。
 イラクに派遣された自衛官が順調に任務をこなしている様を苦々しく思っているマスコミがある。国民はこの様な卑怯な一部のマスコミ、文化人、政治家の言動を感じていると思う。大新聞にお願いしたい。野党の皆さんにお願いしたい。万万が一、自衛官に何かが起きても、鬼の首を取ったような態度は取らないで欲しい。

 巨人の原監督が読売新聞首脳に解任され今シーズンからは堀内新監督が指揮を執る。野球ファンの中には堀内監督の不成績を期待する気持ちがある。何故原監督をあんなに早い段階で解任したのか、野球もろくに知らない傲慢社長が自分の立場を守るためだけに、将来ある青年監督を葬ってしまった。こんな気持ちを持つ野球ファンも沢山いる。こんな「それ見たことか」は許されるのかな。

 高橋尚子選手がオリンピックの代表から漏れた。色々の意見があったがしょうがないところかなと思う。しかし今後日本では生まれることはないであろう、オリンピック陸上女子連覇のチャンスを捨ててしまったのだ。日本スポーツ界は大変な財産を放棄してしまった。小泉首相が記者会見で「もう一人枠を増やせないのか」と言ったが、誰もが思った気持ちだろう。高橋尚子選手が代表に決まった選手の健闘を祈ると言っていたが、率直な素直な気持ちが感じられた。高橋尚子は偉大なスポーツ選手だ。代表に決まった3選手はそれぞれ素晴らしい選手だ。「それ見たことか」などと決して言われない結果を出してくれることだろう。
 
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