気象の異常

 一の酉も過ぎたというのに日中は汗をかくような気温だ。地球温暖化と言われて久しいが、いよいよ現実の問題になってきた。
 四日市の名門ゴルフコースに熊が出没して閉鎖になっている。先日行った茨城のゴルフコースは猪に荒らされて芝生がめちゃくちゃだ。開場30年になるがこんな事は初めてだと支配人は言っている。セイタカアワダチ草という外来種の雑草が至る所に群生している。南方にしか生息しない蝶が日本に生息しだしたというニュースも聞いた。
 先日、三重大学のサンガ・ンゴイ・カサディ教授の地球温暖化現象の講演を聴いた。地球の温度が一度上がることは、人間の体温が一度あがることと同じで、既に地球が病気状態になっているという。干ばつ、洪水、台風の異常発生、森林火災などが世界中で発生しており、どうして政治家は真剣に危機感を持たないのか、コンゴ出身のサンガ教授は悲しげに訴えていた。
 地球温暖化すれば洪水、干ばつの被害はもとよりであるが、日本においては今までになかった、ペスト、マラリヤ等の疫病が流行するだろうという。そしてそれらの疫病に対応できる病院は日本では長崎大学一つだけだそうだ。京都議定書に調印しなかった米国、ロシア、中国に強く再考を促すと教授は訴えていた。このままだとあと10年もすると地球は取り返しのつかないところに行ってしまうかも知れない。今なら間に合う教授は強調していた。
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