オリンピックで勝つ為に

 あっという間に時は過ぎ、もう今年はアジア大会の年です。北京オリンピックもあっという間に来るでしょう。男子がオリンピックで金メダルを取る強化対策は順調に進んでおります。しかし、優勝を決する勝負はほんの僅かなことで決してしまいます。最後の勝利を決する為の練習は日頃の淡々とした練習ではなかなか身に付きません。メダルを狙う選手はラスト30秒でどんなことをして必ずポイントを取る練習を毎日しなければなりません。ラスト30秒になったらコーチは選手に激しい叱咤の声を掛け、必ずホイントを取る練習を促し、万が一ポイントを取れないまま練習が終わった時は、コーチは何度でもそんな練習では勝てないことを選手に伝えなくてはならないでしょう。
 ナショナルコーチはオリンピックで選手にメダルを取らせるためのコーチです。怒鳴ったって駄目です、おだてたって駄目です、選手に勝つことの意義を自覚させ、勝たなくてはならない使命感をしっかりと持たせ、いかなる困難も乗り越えて行く強い意志を選手に植え付けなければなりません。
 メダルを狙う松永、笹本、松本の3選手はレスラーとしては既に完成しております。体力の増強、技の研究、相手の研究は今まで通りで大丈夫です。精神面の充実のために、専門家の指示するあらゆるトレーニングを取り入れて、精神の集中と勝たなければならない使命感を、日本代表選手は北京オリンピックまでのあまり長くない期間に身につけなければならないでしょう。
 

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