日本少年少女レスリングルール
 
 少年レスリングルールは20年間変わっていない。我々関係者が頑なに守ってきた少年ルールは今ではコーチはもとより選手父兄にも完全に浸透している。ルールの細かい部分での変更はやむを得ないところだが、本筋のルールを変えてはいけない。これが我々少年レスリング連盟の考えの根底にある。
 少年レスリングが現在の様に発展してきた一因は、ルールをいじらなかったことにあると思っている。それに引き替え、レスリングの国際ルールはオリンピックごとに変わり、関係者でも理解してついて行くだけで大変である。アテネ以後の新ルールの原案が日本にも届いているが、選手強化そのものにもかなりの影響がありそうだ。最終的にはオリンピック後のFILA理事会で決まるのだが、横崩し技やクリンチルールの問題点を是正するようだ。福田世界連盟副会長を始めとする選手出身理事の正論が通って本来のレスリングに近づいていくことを祈るばかりだ。
 今年の少年レスリング全国大会に、アメリカ、台湾、中国、グアム島からの参加希望が寄せられている。それに対し少年連盟の受け入れ条件は、「全て自費で来てください。ルールは日本独自のものです。それで良ければ全国少年レスリング連盟は大歓迎です」というものだ。我々は日本少年連盟ルールを世界少年レスリングルールにしたいと考えている。
 
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