格闘技ブーム

 テレビの視聴率獲得には格闘技の放映は欠くことが出来ないと言う。あんなに殴り合って血だらけにして失神させて、あんな残酷なものを放映してテレビ会社は社会への悪影響を何にも感じないのだろうか。
 私は中学1年から柔道、高校からレスリングを始めて50年以上格闘技界に関わってきた。格闘技のことはほとんど興味を持ち理解しているつもりであるが、今流行の格闘技は肯定できない。押さえつけて動けない相手を殴り続ける場面は、末期のローマ帝国で奴隷を闘わせた残酷さを思わせる。私にはスポーツとは思えない。殴るスポーツでもボクシングには研ぎ澄まされたスピードとガードの技がある。プロレスには客を楽しませようとするショーマンシップがある。それに引き替え今の格闘技は何でもありの喧嘩である。米国では残酷な格闘技はテレビでの放映禁止の州が多く、見たい人は会場にお出かけ下さい、というスタンスだ。日本のテレビ会社も残酷な総合格闘技の放映は辞めるべきである。
 日本のテレビ会社は時の政府を批判し大手会社の社会的責任を追及しながら、欧米では許されないようなエロ番組や殺し合いのような格闘技で視聴率を稼ぎまくっているのでは、社会に対して示しがつかない。テレビ局の社会的責任をもう一度考え直して貰いたいものだ。
 
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