審判を味方に
 
 先日行われた明治乳業杯選抜大会は、北京オリンピックに向けて新しい息吹を感ずる大会だった。この大会で世界選手権の代表権を勝ち取った選手達の活躍を大いに期待したい。
 この大会の中で私が特にに感じたことを書いてみたい。新ルールのもとに開催されたこの大会は、選手、審判共にとまどうことが多く、気の毒な場面も見られた。どんなルールであれ、国
際ルールとして決まったものであるから、選手は忠実に従い 、新ルールの中でいかに有利に戦うかが課題である。その点では選手達は慣れないルールながら良く研究して戦ったと思う。
 私が気になったのは選手達の態度である、審判に不満を言い、時には抗議し、試合の進行をずいぶん妨げた試合があった。審判は新ルールで有ることを考慮し辛抱強く選手を指導していたが、決して良い感じは持っていなかっただろう。選手が審判に抗議してもなんの得にもならないことは誰でも分かっているはずだ。戦っている選手に自分のジャッジを抗議されて、ジャッジを覆す審判など何処にもいない。中にはその抗議の為に不利なジャッジを受ける場合もある。不利なジャッジを受けても黙って従っていれば、審判は次に好意的なジャッジを下す場合もある。選手諸君、審判を味方につける事は、勝利への大きな条件である。ただ審判の心証を悪くするだけの抗議は是非止めるべきである。
 
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