国民体育大会の再構築

 日本体育協会の国体委員会は大幅な改革を目指しているという。私たちに聞こえてくることは各競技団体の人員削減の事ばかりだが、勿論他の面でも新しい国体を目指しているのだろう。是非、競技団体ばかりでなく、国民に向けても今後はこの様な国体にしてゆきますという広報をしっかりとして欲しい。
そこで国体改革について私の意見を書いてみました。

1.中学生に国体参加の機会を与えて欲しい。
 今の中学生は20年前の高校生とほぼ同じの体格になっている。それなのに今の中学生は何の目標も夢も与えられていない。高校入学も将来の夢に直結させるには時間がある。就職にもまだ間がある。中学生には目標がないのだ。せめてスポーツの世界だけでも国体に出場してあるレベルに到達すれば、公立高校は推薦で入れるとか、奨学金を得られるとか、国体を通じて考えてもらいたい。

2.有名選手に国体に出場してもらえる環境を考えて欲しい。
 世界記録を出した平泳ぎの北島選手は早々と国体不参加を表明した。当然国体開催地も国体委員会も、マスコミも出場してもらいたいのだが、出たくないものを強制するわけには行かない。有名選手が出場しないのは、国体が選手にとって競技会としての魅力がないからだ。
魅力的にする為に例えば、
 国体優勝は、叙勲、の場合の大きなポイントとなる。
 日本スポーツ大賞、朝日スポーツ賞を受賞するには国体優勝が大きな条件になる。
 国体で世界新記録を出した選手には生涯年金を出す。
 国体で五回以上優勝した選手には各県が県最高位栄誉賞を授与するように(財)日本体育協会は推挙する。
 国体優勝は公立高校の教員採用条件の大きなポイントとなる。
など考えればいくらでも魅力的な国体に出来るはずだ。

3.日本が生んだ最高の国体選手は重量挙げの三宅義信氏だろう。三宅選手は宮城県代表として国体に参加し十数回の優勝を飾っている。特に彼の凄さは世界選手権で世界新記録で優勝しても、帰国してからの国体で世界記録で優勝する為に、最後の力を取っておいたそうである。三宅選手は国体で優勝をすることを郷土に対する恩返しと考え、国体は自らの選手生活最大の大会と位置付け、何を置いても国体に出場した。日本体育協会の国体委員会はそれぞれの競技団体から選出された人達で運営されているのだが、是非、三宅義信氏に特別ポストを設けて委員会に迎えるべきである。
 去る8月27日、三宅義信チャリティーゴルフが開催されました。100人を超える人達でにぎやかなゴルフコンペでしたが、スポーツ界の人は少なく、大半は宮城県県人会の人々でした。三宅氏の関係のある、重量挙げ、自衛隊、トライアスロン、等と列んで我がレスリング協会も20万円の強化支援金を頂きました。
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