レスリングのスパーリング嫌い解消法 |
レスリングは好きだし、仲間も大好きだ、練習をさぼると何か落ち着かない。しかし、スパーリングは辛い、今日も先輩にしぼられると思うと朝から気が重い。こんな経験はレスリングを始めたばかりの人は誰でも経験した気持ちでしょう。スパーリングが嫌で人の陰に隠れていて、怖い先輩に引っ張り出された経験を持つ人も多いでしょう。好きなレスリングの練習が何故こんなにいやなのでしょう。 私の考えるに、これは人間から受ける圧力が一番の原因だと思います。先輩に毎日毎日投げとばされ、下敷きになり、締め上げられるのでは嫌になるのは当たり前です。中にはわざとと痛めたり、息が止まるほど締め上げる先輩もいます。これではスパーリングが好きになるはずはありません。部員激減に悩む学校レスリングクラブ指導者は練習マニュアルについて、本気で考えなくてはならない時期に来ております。 今までのレスリング界は選手を強くすることだけを目標に全てが動いてきましたが、そろそろレスリングを普及することの中に、遊ぶ、楽しむなどの要素も盛り込むマニュアルを考えて行かなくてはならない時期に来ているでしょう。 私が主催する(財)スポーツ会館レスリング部は多種多彩、64歳の私を筆頭に、50歳から始めた55歳のおじさん、お医者さん、小学校の先生、大学チャンピオン、自衛官、焼鳥屋のおじさん、会社の経営者、プロレスラー、俳優の卵、一般大学生、アメリカンスクールの高校生、中学生、女子柔道チャンピオン等、様々な人が30人以上も熱心に通ってきます。会費月8000円を払って、皆な楽しんでスパーリングをやっております。たとえ、下ばかりになっていても、もう一回もう一回と挑戦しております。焼鳥屋のおじさんは几帳面で、練習で得たものを毎日ノートに記しており、3年でノート6冊になっているそうです。30歳過ぎて初めてレスリングを始めた人の貴重な資料なので、本にすることを勧めております。高校のクラブ活動でも今日は柔道、明日はサッカー、来週はレスリングなどといったクラブ活動が出来るようにすれば、自分の意志で楽しい練習が出来る様になるのではないでしょうか。 |