八田一朗会長から学んだ三つの教え

1.人の心の内は必ず相手に伝わる。口先だけの説教、叱咤、は相手に伝わらないどころか、指導者のいい加減さを読まれてしまうばかりだ。コーチ陣はまずコーチ全員が選手を信頼して、コーチの持てる全勢力を選手につぎ込みなさい。そうすれば選手も必ず応えてくれるだろう。人を動かすには、人を信じ、偽りのない態度で人に接することだ。目標達成を常に思うのだ。やがてはそれが確信に変わってゆくだろう。

2.友人、後輩と会ったとき、日本人の悪い癖で、「今度飯でも食おう」と社交辞令の挨拶代わりの軽口を言う。この「飯でも食おう」は実行されるケースは少ない。本当に日本人の悪い癖だ。日本人はあまり気にもせず単なる挨拶と理解するかも知れないが、外国人は何時何処で食事するのかと心待ちにしているのだ。一度飯を「食おう」と口にしたら君等は必ず実行しなさい。

3.君はレスリングが好きか、世界一のレスリング王国を作りたいか、それなら全てを投げ出してでもレスリングを取る心得を持ちなさい。私にとってレスリングは宗教だと思っている。私はレスリングの為に全てをそそいできた。だから、レスリングの為の私の行動は強引とかワンマンなどという言葉は当てはまらないのだ。

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