八田会長 少年連盟は年間90回の大会を開催しております

 八田会長は嘉納治五郎先生の秘書をしてえた時代に、嘉納治五郎流の組織運営手法をつぶさに見て、後のレスリング協会運営に生かしてきたと思われる。
 組織の確立と普及をはかるには、まず試合を開催することが一番であると会長は言っていた。試合をするには選手を集め、審判を招聘し、会場を設営する人手も集めなければならない。つまり試合を開催することにより、レスリング関係者はもとより、選手の親族、友人も集まり、レスリングがいかなるものかを理解してもらえる最も良い機会である。どんな小さな大会でもよい、大会とは強い選手だけのものではない。レスリングを始めたばかりの選手の大会も是非開いてもらいたい、と会長は常々言っていた。
 柔道が普及した要因の大きなものに、昇段試験と月並試合がある。嘉納先生の業績は沢山あるが、段位の制定と各道場での月並試合の開催が最も大きなものだったと思っている、と会長は言っていた。
 少年レスリング連盟は組織の普及には、各地で試合を開催することを目標にし、審判の養成、試合運営のボランティアの確保に努力してきた。どの大会も開催地の自主性に任せ、連盟として規制することもなく大会を支援してきたことが良かったのだろう。平成14年度現在、全国の少年大会は年間90大会を数えるに至った(詳しくは少年レスリングホームページに掲載)。この大会の開催数は驚くべき数である。他の協会傘下の連盟主催の大会数は10回に満たないだろう。我々少年連盟は八田会長の言う、「小さくとも、弱くとも、選手を集め大会を開催することに意義があるのだ」を実行した結果として、年間90回の大会を開催するに至ったのである。
 
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