八田会長の俳句3

 八田会長が早稲田を卒業して、イギリスに留学する折り、マレー半島ペナンに立ち寄ったとき、初めて作った俳句
  軒並みの昼寝の町を歩きけり
この俳句は玉藻に選されたので、八田会長が以後俳句を続けるきっかけとなった。

イギリスではボンマスという田舎の養鶏をやっていた人の家に滞在した時の句。
  夏草のゆるるところに羊をり

虚子先生がロンドンで句会を催した時の句。虚子著(渡仏日記)の中にある。
  赤々と霞の中に入り日かな
  チューリップ影の長きがゆれている
  花あればめぐりめぐりて仰げけり
  しばらくは耕馬彼方へ歩みけり

「『しばらくは』という言葉を使えれば、初心者としては上等」と虚子先生にほめられたという。

  この酒はタンポポ酒と爺いふ

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